Ferrari 275 GTB

tanshin2005-01-06

高校生の頃、フランス映画が大好きだった。名作なんかではないけれど、ルノー・ヴェルレー、ナタリー・ドロン、渋いロベール・オッセンの『個人教授』LA LECON PARTICULIEREは何回も見た。パリのリセに通うルノーもカッコよく、パリの高校生ってこうなんだアと憧れた。パリの街にルノーの赤いリトル・ホンダも似合っていたけれど、ナタリーとロベールが運転するオレンジ色のランボルギーニミウラの色気アル甲高い排気音、そしてそのスタイルはパリの街に溶け込んで画になっていた。ミウラはいつか欲しいな。

余りこの手のスーパー・スポーツには縁が無いけれど、大学時代の友人Nくんのお兄ちゃんは遊学していた米国から、Ferrari 275GTB 4カムを日本に持ち込んでいて、2〜3回見せてもらった。本人は小さなアパートに住み、普段の車はもらったボロボロのスカイラインだった。古い275GTBの車体は結構くたびれていたし、欠品の部品も有った。Ferrariから純正部品を取ったらしいが、『ぜんぜん合わないんだよね』とか言っていた。65年ころのものはホント手作りで一点一様だったのだろう。ボディはFerrari Red、ホイールはボラーニではなく、アルミかマグ・ホイールだった。ただ今はその車南米の方に行ってしまった。そのお兄ちゃんと一緒に。今頃南米でピカピカにレストアされているのだろうか、それともボロボロになっているのかな。僕は結局運転席に座らせてもらっただけで、2度と無いであろう運転できるチャンスを逃してしまった。

今日はこれだけ。忘れないうちに書き留めておこうと思った。

写真の車はコンクール・コンディション物+ボラーニでお兄ちゃんとは全く関係無し。