浮気浮気浮気、そしてまたフランス娘

tanshin2004-12-28

亀井さんは、ヨシムラでエンジンを下ろし、実家の裏庭でせっせとオーバー・ホールしてくれた。ピストンはカローラかなにかのレース用を流用し、インテーク、エクゾーストもツルツルにしてくれた。初めてエンジンのオーバー・ホールというものを実感した。西小山にあった赤坂自動車にも大変世話になったし、老練の修理工Iさんは完璧に治してくれた。がたがたしていたラック&ピニオンもスリーブを作って直してくれたし、エンジンの調整も完璧だった。ジュヌビエーブとの生活は楽しかったが、当然浮気癖がでたし、親父用とか言って僕の好きな車をもう一台はべらせていた。とんでもない組み合わせは、Peugeot204 2台(1台はポンコツ)とRenault R8 956ccの3台。R8は大宮の方で、ガソリン・スタンドに捨てられていたもので、5万円で手に入れた。ショックは折れており、ギア抜けもひどい、銀色の塗料が剥げ落ちたポンコツだった。こいつで大学にいったとき、『おまえ、ユニークな車に乗ってるなあ』とアイビー男にバカにされた。
このR8は、結局ギア・ボックスをオーバー・ホールし、レモン・イエローに塗り替えた後、野尻湖富士スピードウェイとか遠征にも行ったが、茅ヶ崎のアルピーヌ1300Gのオーナーに30万円で売った。その後、世田谷のKさんが仕事で使っていた、クラウンのワゴン、これはタダだったけどボロボロだった。友達とワイワイ下田に行くのに重宝した。当時としてはデカイ車で8人乗りで、一番後ろの席は後ろ向きに座り、走りながら凧を揚げたり結構思い出がある。その後はスバル1100スポーツで、ヨシムラの中古展示場で15万円で売られていた。ぼろかったけどエンジンは水平対向の独特な排気音でモーターのようにシュンと回った。就職後社員旅行でこれに乗っていったけど、おとっつあん達は、パンパンいう爆音に眉を顰めていた。ブレーキの利かない車だった。排気管の交換とか一寸いじったけど、余りこの車では勉強せず廃車となった。う〜ん、その後親父もいい加減マトモな車が欲しがったので、シビック・カントリーを新車で買った。これもワゴンだったので、僕の思いでは下田行きに重宝したということくらい。高校からの友達遠藤くんはお兄ちゃんも車好きとあって、BMW2002Tii,Alfasud Ti,Citroen GSとか3台ピカピカ外車だった。Alfasudのビチビチいう排気音も良かったが、Citroen GSには参った。I am crazy about GS状態で、またフランス娘に恋をした。ちょうど転職と地方への転勤にもなり『東京〜静岡急行』の為にCitroen GSが必要だと自分で言い聞かせ納得し高崎にあった、茶メタリック=茶羽ゴキブリ・カラー、CマチックのGSを60万円で買った。これはアバズレで金使いがひどかったけど、凄く良かった。何度も路上でエンコしたし、金曜日の夜、静岡から東京への向かう途中でオルタネーターがパンクしたり、紀伊半島一周旅行でもオルタは又パンクした。手放すまでにゆうに車両代と同じ以上をつぎ込んだ。