番外編 ちょっと一人旅

鉄っちゃんというわけではないけれど、子供のころは時刻表を見るのが好きだった。列車ではブルートレインとかではなく、『高千穂』『桜島』『津軽』とか二等寝台くらいしかついていない長距離夜行急行列車・・・。今回は、そんな事とは関係ないけれど、ちょっと変な所へ行きたい病が発症したので、前日から秘境駅が点在する飯田線に日帰りで行こうかとも思ったが、もう少し手短なところで大井川鐵道で井川まで行くことに。早朝自宅を出て新横浜から静岡まで新幹線で、そこから従来線で金谷まで行って大井川鐵道千頭へ、そこで小さなディーゼルトロッコ列車に乗り換え、アプトいちしろまで行って、そこからアプト式で1000分の90の急勾配を上り井川まで。井川駅前は5月末の集中豪雨でがけ崩れがあり駅から出られず。駅のひなびた食堂で静岡式おでんとビールで腹ごしらえして、きた道を又もどる。意図していなかったものの千頭から金谷まで丁度C10 8に引かれたSL かわね路号で金谷まで。鉄っちゃんは詳しいのだろうけど、このC10 8は昭和5年製=1930年で唯一の生き残りらしい。大井川鐵道には他2つ蒸気機関車があるらしいが、機関士さんに立ち話で聞いた話だと現在ふる〜い蒸気機関車2個一で一車両の機関車を作って?いるらしい。このC10は80年働いている訳で機関士さんいよるとボイラー、車輪関係が壊れたら『もう駄目、直しようが無い』らしい。機関士さん煙で汚れた赤銅色の顔で親切に説明してくれた。蒸気機関車も機関士さんも元気でいてほしいものだ。帰りの車窓から外を見ていると犬の散歩をしていたバっちゃん、川で遊んでいる子供たち、明らかに電車への反応とは異なり皆手を振るので、こちらも手を振ってしまった。もうひとつ気になったのは駅員さんとか結構若い人が多く茶髪ロン毛と赤銅色の大ベテランの組み合わせが大井川鐵道の特徴かしらん。蒸気機関車以外も近鉄南海電鉄等のお古がそのまま運行という大井川鐵道、大井川の下流から上流まで変化にとんだ景色と相まって楽しめました。