Auto Sport1969年４月号

昔は、Car GraphicとAuto Sportが通の雑誌だった。Auto Sportは６７年から毎月ほぼ欠かさず買っており、今も実家に転がっている。昔の日本グランプリの記事を色々見たくて、パラパラめくっていたら、『JAFグランプリ情報/3月15日現在』という見出しの写真に、“JAFグランプリまであと１ヶ月。マシンの準備をすすめるクロサワ・レーシングのガレージ”とあり、右端に１３００Gが写っている。これがまぎれも無く、僕が７５年頃初めてMさんにAlpineを運転させてもらったそのものだし、６８年の日本グランプリ、クラブマン・レースにエントリーしたが、出走はしなかったGだろう。２灯でリアのフレアが一寸切ってある。６９年のJAFグランプリはプリンス（ニッサン）、ポルシェそしてトヨタの戦いが続いた６６年〜６８年の日本グランプリとは異なり、フォーミュラ・レースだった。が、田舎レースで、今のF1による日本グランプリとは全く異なり、フォーミュラの格好をしていれば出走出来たようなレースだ。ちなみにクロサワ・レーシングの記事は“ウェッジ・タイプのオリジナル・シャシーにトヨタ・センチュリーの３リッター・エンジンを積んだマシンが３台・・・エンジンはフランスのチューナーで手を加え・・・”とある。どんなレースか想像できますね。その頃海外の相手・・といってもオーストラリア勢だが・・・に奮闘していた日本のフォーミュラは三菱製とブラバムを輸入しエントリーし、レース界で一世を風靡した滝レーシングだった。