Gordini Engine探し

tanshin2005-01-21

ルクセンブルグには結構Alpineがあって中古のV6TとかA610も正規ルノー・ディーラーにあった。古いA110となると、それほどルクセンブルグには台数はなかったのだろう。ルノー・ディーラーのオーナー所有のレストアされたもの、ルクセンブルグの市内から北へ向かう道沿いにシェルのスタンドのオーナーの1600Sくらいしか見たことがなかった。シェルのオーナーが一度、Alpine Luxembourgの会合に誘ってくれた。きれいにレストアされた黄色のA108をはじめ半分以上はフランス、チオンビル、メッツ辺りから、残りはルクセンブルグのやや新しい4気筒の310とかが多かった。会合はバリバリ・フランス語、ルクセンブルグ語の会話と泥酔運転へっちゃらの飲みっぷりで、それっきり会合には参加しなくなってしまった。ルノー・ディーラーの親父には、ルクセンブルグの街はずれにあるレストア、チューニング工房を教えてもらい行ってみた。一台の素っ裸のA110がレストア中で、わがボロVCの見積もりも依頼したが、一週間後返ってきた返事はボディだけで1,000千円、Gordini Engineに乗せ換え500千円と、とても大蔵省のお許しが出ない金額だった。このお見積もりが、自分で何とかしようという気持ちを固めさせたと思う。とは言っても、アパートに付帯するガレージは狭く大掛かりな修理など出来るスペースもなく、実際手をつけたのはキャリパーのオーバーホール、ショック交換、ブレーキ・ディクス交換、左のドライブ・シャフト・チューブ交換(なんていうのかな?)などだった。部品はTreicoで仕入れたものの他、中古部品はフランスのブロアにあるAlpine屋から買った。後でフランスのAlpine乗りに聞くとブロアの業者はあまり評判が良くないようで、Alpineの事故車を2個1で売ってたりもしたらしいが事の真偽は???
ルクセンブルグでは車検も年一回あり、これを通すのが結構大変だった。ブレーキ、ランプ照度、運転席の取り付けがグラグラしている、ハンドルをPrototipo33φは小径すぎる等色々指摘され何度も通った。オリジナルのホイールについていたXASもカチカチ、ひび割れだらけだったので、GTホイールと新しいタイヤを調達したが、ホイールの真ん中がふさがっているせいか、フランス車が沢山走っているルクセンブルグでも3本スタッドのバランスとりも手間がかかった。ダウンドラフトのキャブをサイドドラフトの40φ1個とリンクス(オーストラリア製)のインテーク・マニホールドでとっつけたが試行錯誤の連続で、やっぱりGordini Engine欲しいなと思い始めた。フランスのラリー雑誌「エシャップモン」には売りたし買いたし欄が充実していて毎月買って情報を集め始めた。フランス田舎ラリーで、まだ活躍していたA110、R8Gordini、Simca Rally3など写真も楽しめた。
パリ出張のかえりロワジーで雑誌を眺めているとA110の専門誌を偶然発見した。空港の売店でだ。それがMille Milesミルミルだった。
http://www.millemiles.com/